ラボグロウンダイヤモンド

ラボグロウンダイヤモンドの値段は下がる一方?ラボグロウンダイヤモンドの今後

アメリカの若い世代に支持され始めている「ラボグロウンダイヤモンド」とはどのようなダイヤモンドなのでしょうか。天然ダイヤモンドとは何が違うのか、また値段にはどれくらいの差があるのでしょうか。ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違い、ラボグロウンダイヤモンドの値段、そしてラボグロウンダイヤモンドの今後の見通しについて見ていきたいと思います。

目次

「ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違い」

ラボグロウンダイヤモンドは本物のダイヤモンド
違いは出生地のみ

「ラボグロウンダイヤモンドの安さの秘密は生成過程にあり」

HPHT法
CVD法
生成にかかる時間が少ない
安定した質の良さ

「ラボグロウンダイヤモンドは地球にやさしいダイヤモンド」

「業界最大手もラボグロウンダイヤモンドに参入」

「需要アップでダイヤモンドの値段がダウン」

「ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違い」

ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違いをしっかりと理解しておくことはダイヤモンドの購入を考えている人にとって大切なことです。その違いを理解したうえで、美しさと値段を比べましょう。

ラボグロウンダイヤモンドは本物のダイヤモンド

ラボグロウンダイヤモンドとは、Laboratory(ラボラトリー)すなわち研究室でGrown(グロウン)育てられたダイヤモンドのことを指します。ほかにも、Man Made(マンメイド)人間がつくったダイヤモンド、Labo Created(ラボクリエイティッド)研究室で生成されたダイヤモンドなどとも呼ばれることがあります。呼ばれ方は様々ですが、一番気になるところは「偽物なのか?」ということでしょう。偽物のダイヤモンドであれば、Diamond Simulant(ダイヤモンドシミュラント)や Imitation(イミテーション)などと呼ばれています。これらは一見、ダイヤモンドのように輝くのですが、物質的にはダイヤモンドと全く別物です。専門家もしくは素人であっても、その違いを肉眼で見破ることはさほど難しくありません。

一方、ラボグロウンダイヤモンドは、ダイヤモンドそのものの輝きを見せるので、専門家でさえも肉眼で天然ダイヤモンドなのかラボグロウンダイヤモンドなのか、違いを指摘できません。それもそのはず、ラボグロウンダイヤモンドとはダイヤモンドと全く同じ物質なのです。化学的な構成が天然ダイヤモンドと同じというだけでなく、物理的にも光学的にも違いが認められません。実際に、ラボグロウンダイヤモンドか天然ダイヤモンドかを識別するには専用の装置が必要になります。

違いは出生地のみ

ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの唯一の違いは、どこで生まれたか?ということだけです。天然ダイヤモンドは地下の深いところで、気の遠くなるような年月をかけて生成されます。研究者によると、地球の150キロほど深いところには1,000兆トンものダイヤモンドが埋まっているといいます。しかし、残念ながら今の技術では150キロも深い採掘は不可能に近いようです。研究室で生成されるラボグロウンダイヤモンドであれば、専用の装置が必要ではあるものの、数週間で生成できるといわれており、値段も天然ダイヤモンドより30%から50%安く手に入れることができます。もし、安定した需要が見込まれると、値段はもっと下がり、ダイヤモンドがもっと身近な存在になるかもしれません。

「ラボグロウンダイヤモンドの安さの秘密は生成過程にあり」

ラボグロウンダイヤモンドが安い理由は、採掘する必要がないからです。人間の研究の末につくられた装置があれば生成は可能です。主に使用されている生成方法は2通りあります。具体的にどのように生成され、どのようなメリットを生むのでしょうか。

HPHT法

1つ目の方法は地球の地下深いところと同じ環境を再現する方法です。高圧高温法と呼ばれます。英語でHigh Pressure High Temperature といい、その頭文字をとってHPHTともよばれます。地球の地下深いところは、圧が非常に高くマグマの熱でかなり高温になっているのです。そのような環境において、ダイヤモンドを構成している炭素が強く結び付くことで、硬いダイヤモンドは生成されます。それと同じ環境になる装置をつくり、ダイヤモンドの種結晶を入れて、ラボグロウンダイヤモンドは生成されます。

CVD法

2つ目の方法は化学気相蒸着法というものです。英語でChemical Vapor Deposition 、頭文字をとってCVDとよばれています。真空チャンバーと炭素を含んだガスを使ってダイヤモンドを生成する方法です。真空チャンバーのなかでガスが分解されて、ダイヤモンドの種結晶と結びつき、ダイヤモンドが生成される仕組みになっています。

生成にかかる時間が少ない

ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドと違って、重機を使って地球を掘り起こす必要がありません。天然ダイヤモンドは、1グラムを手に入れるために、何千トンもの土を掘ることもあるといいます。一方で、研究室の小さな装置で、ほんの数週間で完成するのがラボグロウンダイヤモンドです。値段が半値近くになるというのも容易に理解できます。また、科学技術でダイヤモンドを生成するということから、これまで希少とされてきた色のダイヤモンドや、自然界には存在しない色のダイヤモンドを生成することも可能になります。若い世代を中心に人気が上がってきているのは不思議ではありません。

安定した質の良さ

宝石としてダイヤモンドを使用する場合、質の高いダイヤモンドが要求されます。一定の質に届かないダイヤモンドは宝石用ではなく、産業用として使用されることになります。しかし、なかには質は高いが小さいダイヤモンドや、産業に回してしまうにはちょっと惜しいダイヤモンドが存在します。それらは安値で取引されて、ランク下のジュエリーとして使用されています。しかし、今後、質の高いラボグロウンダイヤモンドが供給されることで、質の悪いダイヤモンドはどんどん姿を消していくことでしょう。ジュエリーとしてのダイヤモンドの質は、ラボグロウンダイヤモンドの出現で上がるという見方が強まっているのです。

「ラボグロウンダイヤモンドは地球にやさしいダイヤモンド」

ラボグロウンダイヤモンドを生成する過程には、天然ダイヤモンドのように地球を掘り起こす作業はありません。鉱山には被害がつきものですが、ダイヤモンドも例外ではないのです。ざっと考えただけでも、鉱山の採掘の際に出る廃棄物、煙害、川や海への水質汚染、それに伴う人畜や農村の被害が浮かび上がります。ダイヤモンドの鉱山はアフリカに多いのですが、アフリカの鉱山では、子供たちが働かされているという報告もされています。

環境破壊や労働状況の問題だけでなく、社会的な問題も引き起こしているのがダイヤモンド鉱山です。高価なダイヤモンドをめぐって、ダイヤモンドの密輸業者に絡む問題が存在します。密輸業者と政府の間で紛争が起こることもあります。その紛争に海外の組織が手を貸すなどして、問題を長引かせたり、残虐な事件を引き起こしたり、深刻な事態に発展したこともありました。ラボグロウンダイヤモンドを支持するということは、値段だけでなく、天然ダイヤモンドの採掘に関連した環境問題や社会問題に貢献することでもあるのです。

「業界最大手もラボグロウンダイヤモンドに参入」

ラボグロウンダイヤモンドにいち早く目をつけたのは「ダイヤモンドファウンドリー」という企業です。人気俳優のレオナルド・ディカプリオ氏などが出資をし設立されました。ラボグロウンダイヤモンドを専門とし、天然ダイヤモンドより30%から50%も安い値段で、ジュエリーの販売をしています。

現在、ダイヤモンド市場で大きなシェア率を誇っているといわれる世界最大企業のデビアスもラボグロウンダイヤモンドの専門ブランドLightbox(ライトボックス)を立ち上げることを発表しました。デビアスというとRealis Rear(本物とは希少)というスローガンで、これまではラボグロウンダイヤモンドに反対の立場を貫いていました。技術の向上で質の高いダイヤモンドを研究所で生成することによって提供できることや、消費者のラボグロウンダイヤモンドに対するニーズが高まっていることなどを背景に、参入決めたとされています。値段についても、これまで既に存在するラボグロウンダイヤモンド専門店の値段よりさらに安い値段のジュエリーを提供することを公言しました。ダイヤモンド業界の世界トップともいえる存在がラボグロウンダイヤモンド業界に加わることで、今後さらなるラボグロウンダイヤモンドの市場が大きくなると予想されます。ラボグロウンダイヤモンドのジュエリーに満足する消費者が増えることで、値段もさらに低下することに期待できるかもしれません。

「需要アップでダイヤモンドの値段がダウン」

ラボグロウンダイヤモンドは天然のダイヤモンドのように、土を掘り起こしたりする必要がありません。特別な装置によって、数週間で生成することが可能で、安い値段でダイヤモンドが手に入ります。天然ダイヤモンドのような環境問題や社会問題を引き起こすこともありません。また、ダイヤモンド業界最大手もラボグロウンダイヤモンド専門のブランドを立ち上げることを発表しました。消費者からの需要はさらに高まることが予想され、質の良いダイヤモンドが今までには考えられない値段で手に入るかもしれません。

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